介護は、リアルおままごと!(1)
私が、娘と同じ年の頃
私は、おじいちゃんのオムツ替えをひとりでしていた。
私が、息子と同じ年の頃
私は、おじいちゃんの痰の吸引をし、バルーンバッグのおしっこを
ひとりで捨てていた。
おじいちゃんは、パーキンソン病なんだと教えられたのは、幼稚園の時だった。
おじいちゃんに認知症の症状が現れたのがいつからなのか、私には覚えがない。
とにかくいつも、おじいちゃんは、私の『おじいちゃん』だった。
体が弱くて一ヶ月の半分は幼稚園を休んでいた私には、仲良しの友達がいなかったから、おじいちゃん、おばあちゃんと過ごすことは、私にとって幼稚園へ行くよりも安心できる時間だった。
幼稚園を休む度に私は、おばあちゃんにお願いをしておじいちゃんのお世話をしていた。
今考えれば『お世話』だが、当時の私にしたら全ては『リアルおままごと』だった。
おじいちゃんの褥瘡のガーゼを取り替えるおばあちゃんが、看護師さんのようで素敵に見えとても憧れていた私は、おばあちゃんのやること全てを真似したくて仕方がなかった。
今、思えばあの時から
私の介護職人生はスタートしていたのかもしれない…
つづく…