人は人と生きてこそ人

子供の頃、介護は『リアルおままごと』だった私には、介護なんて当たり前の日常すぎて『介護士』なんて仕事は、進路を決める時にも頭をよぎることすらありませんでした(笑)

それから数十年…人生のどん底で、仕方なく介護職になった私が、こんなにも介護の魅力に引き込まれるなんて…

寝たきりのお爺ちゃんの布団の中で隠れん坊していた時には、夢にも思わなかった感動の毎日が、今ここにありますヾ(*´∀`*)ノ

2016年2月のブログ記事

  • サヨナラおじいちゃん(2)~愛の形~

    おじいちゃんの乗る救急車から見えた景色は鮮明に覚えているのに、 その後のことが、どうしても思い出せない。 病院へ運ばれた後、おじいちゃんの危篤状態が数日間続いたのは、覚えている… 呼吸が停止した時の青白いおじいちゃんの顔も、今でもよく覚えている。 私は、部屋に閉じこもりがちになり元気が無かったらし... 続きをみる

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  • サヨナラおじいちゃん(1)

    サヨナラは、突然やってくると知った中学2年生… 季節はいつ頃だったのだろう? 『おじいちゃん、咳してたから痰とってあげてね!』 大きなアコーディオンカーテンで仕切られた古い台所から母の声だけがした。 夕食の味噌汁の鍋がカタカタと、当たり前のように音を立てていた… 隣の部屋からは、教育学部への入試を... 続きをみる

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  • おばあちゃんは、スーパーウーマン(2)

    おばあちゃんが、私におじいちゃんの経管栄養の作り方を教えてくれたのは、小学校何年生の時だっただろうか?  今の時代みたいに、紙のパックに入った経管栄養を開けて入れておしまいではなく カルシウムは、カルシウム、塩分は、塩分と軽量スプーンで計り調合していた。 ポットのお湯で赤ちゃんの粉ミルクみたいなメ... 続きをみる

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  • おばあちゃんは、スーパーウーマン

    幼稚園を休んでばかりだった私は、一ヶ月の半分しか友達と顔を合わせなかった。 一度休めば何日も熱が下がらなかったこともあったけれど、ズル休みもした。 幼稚園へ行っても友達と仲良くするのが苦手で、私の落ち着く場所は鳥小屋の中かうさぎ小屋の中だった。 格子の金網の間から空を見上げているのが大好きだった。... 続きをみる

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  • 介護は、リアルおままごと!(2)~おじいちゃんロボット~

    パーキンソン病だったおじいちゃんは、いつもすり足で小刻みに家の中を歩いていた。 まだ幼稚園児だった私には、おじいちゃんの姿がロボットみたいに見えて 楽しくてしかたがなかった。おじいちゃんの真似をしては、おじいちゃんの後ろをついて歩いていたのを今でもよく覚えている。 当時暮らしていた古い家は、部屋か... 続きをみる

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  • 介護は、リアルおままごと!(1)

    私が、娘と同じ年の頃 私は、おじいちゃんのオムツ替えをひとりでしていた。 私が、息子と同じ年の頃 私は、おじいちゃんの痰の吸引をし、バルーンバッグのおしっこを ひとりで捨てていた。 おじいちゃんは、パーキンソン病なんだと教えられたのは、幼稚園の時だった。 おじいちゃんに認知症の症状が現れたのがいつ... 続きをみる

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